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大名倒産のmakoのレビュー・感想・評価

大名倒産(2023年製作の映画)
3.4
★シネマワールド一斉試写会で鑑賞。

まず、コロナシネマワールドですが全国に10館あります。名称が3月から変わりシネマワールドになりました(私が気づいたのは最近です😅 フィル友さんから教えてもらいました😊)。コロナウイルスを想起するからなのか分かりませんがコロナが外れました💦
6/15に全シネマワールドで一斉試写会があり、当選したので友達と鑑賞しに行きました♪

原作: 浅田次郎。同名小説。未読。
監督: 前田哲。『老後の資金がありません!』『そして、バトンは渡された』。

鑑賞した順番でレビューを投稿していますが、1500本レビューなので推しの映画にしました😊

舞台は江戸後期。越後・丹生山藩(にぶやまはん)。鮭売りの小四郎(神木隆之介)は、ある日突然父から衝撃の事実を告げられる。
小四郎は徳川家康の血を引く、大名の跡継ぎだと!庶民から一国の殿様へと、華麗なる転身…と思ったのもつかの間、実は借金100億を抱えるワケありビンボー藩だった。

100億の借金をどうするのか?
先代藩主・一孤斎(佐藤浩市)は藩を救う策として「大名倒産」つまり藩の計画倒産を小四郎に命じるが。
小四郎は、それでは一部の者しか救われない。それなら、借金を返済し皆を救いたい、ということで節約と藩の財政を見直すことに。

予告からコメディ調の時代劇なのは察しがついていましたが、想像以上にコメディ。
俳優陣の振り切った演技、クセの強い登場人物達が楽しませてくれました♪

節約プロジェクトが現代にも通じていた。
そもそも江戸時代は現代以上にSDGsに長けていた時代。
現代は故障したり、破損すればすぐ買い替えをするが、江戸時代は物を大切にし、最後まで使い切っていた。
例えば、お皿。割れても焼き接ぎして使っていたそうです。

あと、本作を観ていて現代にも通じるなと思ったのは権力者達の事。自分たちの利権の為なら庶民の事はお構いなし。
自分たちさえ潤えば、庶民が困窮してても何も思わないなんて、現政権を見ているようでした。
だが、小四郎は違った。
リーダーとはいかなるものかを本作では描いていました。
多少頼りなさげな小四郎でしたが、幼なじみのさよ(杉咲花)や兄の新次郎(松山ケンイチ)・喜三郎(桜田通)、家臣の平八郎(浅野忠信)らと共に藩の立て直しを始めていく。

と言っても、堅苦しさなく、軽妙な展開で、場内ではクスクス笑いが何度もあり和やかな雰囲気でした。
ただ、個人的には軽すぎな印象でオーバーアクションが鼻についてしまい、このスコアに😅
同監督の『老後の資金~』の方が好みでした。

エンドロールではGReeeeNの「WONDERFUL」の曲に乗って俳優陣の楽しげなダンスが観れました♪
皆さんノリノリで観ていて楽しかったです♪


メモ📝
✤神木くん、初の月代(さかやき)。
✤新次郎の鼻水。汚すぎ。
✤喜三郎のクセの強い言い回し。
✤天元屋の女主人(キムラ緑子)もクセ強い笑
✤天野大膳、2人兄弟かと思ったら三兄弟で笑えた🤣



観客 一斉試写会で50組100名の当選者。実際100人いたかは分からない。
劇場鑑賞 #70
2023 #76
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