詰まるところ映画に何を求めて映画館に向かうか、みたいな。
元ネタの新潮新書は学者の一般向け研究成果発表かと思って読んでみたけど(例えば文化人類学者としてコートジボワール人歌手との結婚生活をまとめた鈴木裕之さんの『恋する文化人類学者』みたいに)、こちらは会社員の軽いエッセイで。
おまけに男性側からの視点だけでどうにも食えない本で閉口。
映画の方は『あしやのきゅうしょく』『神戸在住』『能登の花ヨメ』とかの白羽弥仁さんテイストまんまの真面目な映画だし、私が見物した回は『神戸在住』絡みで『38.6°』『あした、授業参観〜』の安田真奈さんも加わってのトークがあったりで、作り手の姿勢には完全同意、です。
ただ、フィリピンの人が大量に暮らしている愛知を映画に定着させるなら、別のしても欲しかったかなあという気分。
暴論かもしれませんが、個人的には『マイスモールランド』より若干好きな映画だった、ということだけは申し添えます。
追伸 引き続き、まえだまえだのにいちゃんの更なる飛躍を期待いたします。