手塚治虫原作、SFアニメ映画。
主人公、ケンイチ少年は日本から「メトロポリス」という街を、刑事のおじにつれられてやってきた。
そのメトロポリスでは、人間とロボットが共存する街であった。
ケンイチはとある事件をきっかけに少女に出会う。
少女の名前はティマ。
彼女はある重要な秘密を抱えていた。
ケンイチとティマを取り囲む様々な思惑。
ロボットに対して怒りを覚える民衆。ロボットを破壊しようとする組織。
そして世界を掌握しようとする派閥。
あらゆる思惑が複雑に絡み合い、一見すると少し難しかったです。
でも整理してみると、なんとも奥深い映画。
正直感動して震えました。
まず、アニメーション技術すごすぎ。
手塚治虫の絵柄なのでポップなキャラクターデザインですが、重厚な物語と絶妙な融和をとげており、その世界観に引き込まれる。
それと絵の動きがすごい。すごくぬるぬる動く。びっくり。
一番感動したのが音楽の使い方です。ジャズっぽい音楽で構成されているのですが、その使い方がセンスありすぎて鳥肌立ちました。
特にラストのある建物が倒壊するシーンで流れる音楽がもうかっこよすぎて震えました。
物語のテーマは人間とロボットの共存ということでしょう。
ちょっと脳裏にブレードランナーが浮かびました。
ロボットと人間の関係性を問うのは手塚治虫らしいですね。
2001年の作品と、少し昔の作品ですが、ものすごく完成度高いです。
今の時代でもこういった作品もっと出てくればいいなと思います。