大友克洋原案によるスチームパンクSF冒険活劇。
舞台はイギリス。蒸気で動く機械で世界は回っていた。
主人公である少年レイは、父親からとある黒い塊を受け取る。
その名前は「スチールボール」
このスチールボールを巡って、科学者や軍などが少年の前に立ちはだかる。
父親と祖父の対立(科学のあり方の意見の違いで衝突している)などから浮かび上がる、技術者たちの葛藤。
テーマをあげるとしたら、科学は何のために進化してゆくべきか、というところでしょうか。
戦争のため、顧客のため、平和のため……もしくは自分の知識欲の先にあるものなのか。
そのような重要なメッセージを投げかけた作品だと思います。
ただ、ちょっとストーリーの大筋はライトです。AKIRAのようなクオリティを期待してたので、若干肩透かし喰らいました。
それでもアニメーション技術はすごいです。動きに重力をしっかり感じられたし、キャラクターが実に人間らしいリアルな動きをしています。
また、スチームの機械のデザインがかっこいい！！わくわくします＋蒸気が出る時の音がなんか気持ちいいww
ストーリーに深みがあれば、さらに評価が高かったであろう作品だと思います。
AKIRAと比べさえしなければ、一つの作品として素晴らしいと言えるでしょう。
ちなみに……賛否両論かもしれませんが、私は今作の声優陣は好きです。俳優さんを多く使っていますが、上手だと思います。
強いて言うなら主人公にちょっとだけ違和感あったかな😅
それと、風と共に去りぬの主人公、スカーレット・オハラと同名のヒロインが出てきましたが、中身もそっくりで笑うw(ちょっとキレどころがズレてるところとかw)
