たらお

機動戦士ガンダムSEED FREEDOMのたらおのレビュー・感想・評価

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)
4.0
※Youtubeの公式チャンネルにてアニメ本編のダイジェストを視聴し、軽くおさらいした状態で観賞。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の2年後を描いた物語。
アニメを視聴した時からかなりの年月が経過していますが、劇場で新たなストーリーを観劇出来たことにまずはお礼を言いたい。
監督様、制作スタッフ、キャストの皆様ありがとうございます。

さて、本作なのですが。
まず情報量が多すぎます。前日譚的なのないの?
敵サイド含め新キャラ達のバックグラウンドをもうちょっと描いて欲しかったです。
でも本編後の彼らの姿と「戦争」に対するひとつの解答が提示されたことで見る価値がありました。

ただ戦争に関してですが。犠牲が大きすぎますし、凄惨な描写が目立っておりこれを劇場でやるのかと驚きました。
ミサイルもレクイエムも破壊するだけで何も生まないでしょうに……
キラが本編でこれ以上の争いを起こさぬよう決意していましたが、今作で繰り返される争いに絶望し、一人で潰されてしまう姿には胸が痛みましたね。
でもアスラン、ラクス、シンと近くで見てくれている人がいるから、もう抱え込まずに言葉にして助力を求めていいんだよ、と言ってあげたい。
弱さを見せることや助けを求めることは間違いでも恥でもないんですから。

ラクスが本作で
「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです」
と言っていますが、本作で訴えたいテーマはここでしょうね。
生きること、愛すること、人の存在価値とは何か?
それを問いかけてくる良質なアニメーションでした。
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