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西部戦線異状なしのkのレビュー・感想・評価

西部戦線異状なし(2022年製作の映画)
5.0
戦争、戦いとは言えない…。権力にしがみつく人間のプライド、なんと無価値な…。
今の世界情勢、日本の政治を鑑みて、過去の話と思えない。

なんというクオリティ、スマホで見ても圧倒された。これIMAXで観たら気力全部吸い取られるはず。

祖国へ帰っても"大虐殺"の記憶を一生背負う…"英雄"として生きて帰ることはもはや誰も求めなくなる。"抗えない"ということに絶望した人々の目。泥が乾いてこびりついた顔…。戦車や火炎放射のシーンは恐怖で涙が出た。撮り方が凄い。
ふと敵国の兵士も人であること・家族がいることを思い出すとき、殺人の重みがのしかかる。

反戦映画として非常に見事。戦争を美化する人間にこれをみせて考えを改めさせたい。
戦争は大虐殺なんだということを映像技術・演技で真摯に訴えている。
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