あびる

フェイブルマンズのあびるのレビュー・感想・評価

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)
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最後のフォード監督の有名エピソード
地平線を真ん中にするな!というアドバイスをラストにわざとらしく実践してみせるスピルバーグお茶目でチャーミングでこれぞスピルバーグ映画って感じ。
自伝的映画であっても、いじめてきた生徒はボコボコにされて観客のヘイトを解消することは忘れないし、センシティブな両親のタブーも客観的にカメラをまわして、編集してしまうスピルバーグの映画狂いっぷりが
まさにこの映画そのもので、事実をもとにしたフィクションではあるが、そのフィクション自体にリアリティがある。みたいな変な気分になった。

芸術と家族に引き裂かれてきた人、いまも引き裂かれ続けてる人の苦悩と、
家族という語らざるをえない要素が、余すことなく表現されてる、素晴らしい映画でした。

これみて久々『衝突』みたくなったな。
感動しそう。
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