あびる

ベネデッタのあびるのレビュー・感想・評価

ベネデッタ(2021年製作の映画)
-
ヴァーホーベンの描く強い女性最高!

人類史上初めてのレズビアン裁判を題材にしつつもそこに、宗教や性欲やペストやらが絡み合って、ある意味強すぎるベネデッタが生まれたという感じ。
目的のためなら手段は選ばない系だが、観客にも最後までベネデッタが戦略的にに自分の体を傷つけ聖痕にしてるのか、それとも盲目的な信仰により、自覚がないのかが分からないってのが良い。

いくらでもダルい映画にできただろうけど、エログロ精神を発揮してエンタメに仕立てあげて、最後の最後まで展開をつくり、楽しませてくれた御大には80越えとは思えない凄みを感じる。
ヴァーホーベンといえば、テレビでやってたインビジブルが衝撃だったもんなあ。本作はワンチャンあの衝撃をも上回る傑作だったと思います。
あびる

あびる