スピルバーグの自伝的映画ということです。私は特にスピルバーグに強い思い入れとかはありませんのでフラットな気持ちで臨みました。
ここからネタバレを含みます。
一部では、スピルバーグ版『風立ちぬ』などと言われているようですがこれは言い得て妙だと思いました。何なら最後は『アオイホオノオ』っぽくなりましたが。
人生は映画なんだ!(筋肉少女帯)
あんまり面白くないかなぁと思いながら見てましたが、後から色々考えてみると印象的なシーンも多くて実は名作?と考え直し中です。いかにもありがちな不倫ストーリーにばかり気を取られると、本質を見誤りますね。
整理しきれていませんが、以下、気になったシーンなど。
・ずっと母親に一番似ているのはフェイブルマンズだ、という流れだったが、実は一番父親にも似ていた。むしろ父親に似ていた。
・イケメンリア充クソ野郎を撮ったら無茶苦茶カッコ良くなった。同性愛的なものあったのか。
・一見人の良さそうなフェイブルマンズの自分勝手さを自分自身にも重ね合わせて「うわぁああ!!😱」となった。大学進学が決まっている彼女に「親が離婚しておれしんどいから結婚して」て。でも、そういう身勝手さ、わかる…
・結局、みんな自分がかわいい。
・母親が苦しでいるのに映画の編集に没頭している→風立ちぬっぽい
・最悪の場面でも、一歩引いた目線(撮影している視点も描かれている)で捉えてしまう人でなし→風立ちぬっぽい
・自分の好きな映画(映像)で不幸の種に気づいてしまう悲劇。
・デヴィット・リンチのシーン→完全に『アオイホオノオ』
・スピルバーグと庵野秀明は(人として)似ているのか。
・ルーカスも出て欲しかった。
・3.5点にしたけど実はもっと好きかも。