言わずと知れた巨匠スティーヴン・スピルバーグの自叙伝といわれる作品。
幼い頃からフィルムカメラに夢中になり、仲間を集めて短編映画を自主制作するなど名監督としての片鱗が窺える。
母親があまりにも自由奔放なのには驚いた。…感性豊かと言えば聞こえがいいが。母方の伯父も芸術家肌で、この血筋と父親の知性がスピルバーグ氏の人格形成にかなり影響したのだろうか。
偉人と言われる人も、人並みに悩みを抱えながら多感な青年時代を過ごしていたようだ。本作を通じて彼が映画産業に関わるきっかけまでを知ることができ、鑑賞後にウィキペディアを読んでみるとすんなり入ってくる。
ひとつのヒューマンドラマとしてもなかなか面白いが、スピルバーグ氏の人となりをを知れるとあって一層味わい深く感じた。