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恋のいばらの8637のレビュー・感想・評価

恋のいばら(2023年製作の映画)
4.1
人間に愛は難しい...
賛否が割ときっぱり分かれているが、圧倒的傑作寄りの賛だった。

愛を求める玉城ティナと松本穂香の成れの果てのシスターフッドを見せた後に激エモ展開からのカルトチックな妄想...これは城定秀夫監督にしか作れない。しっかり伏線回収もあって映画としても精巧だし。一般的な恋愛描写から一歩踏み込んで魅せる、これは城定監督と女優の出せる強みだな。これぐらいどタイプな作風ならピンク映画も観てみようかな...()

本当に松本穂香がやばすぎるって!語彙が無くなるほどにその佇まいに沼りそうになる。弱者的に助けを乞う彼女が、最後には全てを翻弄している事に気付く。

まるで罠を仕掛けるかのように、カップルの観客を誘ってしまいそうなエモさを醸し出しているが、宣伝は「恋人同士では観ないでください。」。その真意は、鑑賞前の想像とは別にあった。
なんかな...男側を完全には否めない自分がいる。人を愛しきることが如何程に難しいか。身体の関係に"恋"を伴うことはできても"愛"は...


追記:シネクイント、あんな高い所に位置してねぇよ!ってツッコミが浮かんで来て笑っちゃった。
そして、こういう雰囲気の役を平井亜門がやってたらアツいよなぁと思ってたら本当に平井亜門で驚いた。
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