ブタブタ

aftersun/アフターサンのブタブタのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
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全然わかんない…il||li(つд-。)il||li
これ何が面白いの?
いや面白いとか面白くないとかそういう映画でないのは分かるけどそれにしても何も起きない。
とりあえず父親に関して何か起こると思ったのだけど全ては謎のままなのね。
この分からなさは現代美術のソレと同種のものかとも思ったり。
考察や評論読んでそういう事かって頭では理解出来ても映画として余白が多すぎる。
〝敢えて描かない〟事を描いてるとしても、之が小説なら理解出来ても、それなら映像がある映画としての意味無いのでは…とか。

それからトルコのバカンスでの二人が宿泊する部屋の室内風景の映像が非常に不自然なまでに人工的な感じがした。
外の風景に比べて明らかに解像度が違うし。
例によってライムスター宇多丸さんのムービーウォッチメン解説聞いてからの鑑賞でしたが、この室内での映像はビデオ、ビデオ映像を映すテレビ、鏡、消えてるテレビ画面に映る室内等、何重ものレイヤーが合わさって出来てて微妙にピントが変化していったりとんでもない手間が掛かってる、及びこの映像が撮れる監督の才能はとんでもないとの事ですがこの辺りは解説聞かないと全然分からない。

この室内の映像が何かトーマス・デマンドの作品に似てるなーとか思ったり。
十年ほど前に東京都現代美術館でトーマス・デマンド展があり見に行った。
以下解説⤵

トーマス・デマンド(1964年生まれ)は、被写体となる状況を自ら制作して撮影する構成写真で知られる、ドイツ現代美術界を代表する作家の一人です。 デマンドは主に政治的、社会的事件が起きた現場の風景を、写真をもとに厚紙で精巧に再現し、それを撮影します。

父カラムがソフィが寝た後、部屋の外でタバコ吸いながら変なニンジャ踊り?するシーンの暗闇のクリアな感じとかレオス・カラックスの『汚れた血』にもあんな感じの映像があったとか思ったり。
それからレオス・カラックス作品には音楽✖️映像で超盛り上がるシーンが必ずありますが『アフターサン』もやっぱりあのバカンス最終日の2人のダンスの場面、フレディ・マーキュリー&デヴィッド・ボウイの『アンダープレッシャー』が掛かるあの場面が何だか分からないけど泣きそうになる位ウオォォォってなったのでそれで良いか(。´・ω・)
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