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ゴーストワールドのしおりのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

POPEYEの映画特集で大きく紹介されていて、え、今渋谷で上映してるじゃん!ってなって観てきた。青春映画、大好き。

HAPPYな作品かと思いきや、若者特有の苦い部分にスポットがあたっていて、ひりつく。

誰かをいじって、笑って、人と違う「賢い」自分に満足する。でも不安定で、自信がなくて、責任だって持てなくて。あるでしょ、みんな。こういう若者だった頃が絶対あるよね。

価値観や環境の変化によって訪れる、身近な人との別れ。それは避けられないことだって大人になればわかるけど、10代の頃は耐性なんてない。見ていて苦しかったなあ。

周りの男の子たちとは違う「一見ダサいけど、味のある」おじさんに心惹かれてしまうイーニド。私だけが彼の魅力に気づいている、という優越感。わかるーーー! 振り回して困らせているのが楽しかったんだもんね。勢いで寝た後に、ただのおじさんになりさがったシーモアをとにかく避けたくなる気持ち、わかるーーー!

終わり方は、寂しくて。どこかで幸せな大人になってほしい。
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