オープニングが「シャイニング」、途中「アス」の雰囲気も入った一見ホラーのようで実はドラマだった作品。
少女ヴィッキーの嗅覚が人並外れて鋭く、それがもとで過去へタイムリープ。
このあたりの描写はワクワクした。
彼女が知った過去は、大好きな母ジョアンヌが青春時代だった頃。
叔母(父の妹)になるジュリアもいて、ここで見た出来事がヴィッキーに衝撃と不安を与えていく。
全然ホラーでは無かった。
それより母ジョアンヌ、ジュリア、父ジミーの3人が絡むスリリングなラブストーリー。
ジョアンヌは「アデル・ブルーは熱い色」の主演女優。
劇中殆ど笑わない。
ジュリアは登場時不気味な感じがしたけど、実はまともな人だったりして。
はっきり言ってジミーが1番気の毒。
ピエロですやん。
結果的には子供のヴィッキーが最も辛い思いをすることに。
途中から母に対し、理解と諦めを示し始めてるのが何とも可哀想。
学校でいじめられても、母には内緒にしていたいい子なんですよねぇ。
これからはお父さんを大切にしよう。
ラストがえっ、誰？
って感じになります。
こちらも見る側に解釈を委ねてるんだろうけど、そんな不穏な感じはしなかった。
前向きな終わり方だと思いたい。
ただ、タイムリープしてもヴィッキーは夢の中のように傍観するだけ。
何も行動は起こせないのが漠然としてるかなぁ。
最近この手のスッキリしない内容続きで悶々としてます。
