終始緊迫したシーンの連続。
原爆が完成するまでの展開は仲間意識ガッチリ、成功後も想像通りの歓声と狂喜に包まれるオッピーでしたが……。
キリアンの顔つきがオッペンハイマーによく似ているし、愛人役にピューちゃんがセクシーな姿で登場したり、他のキャスティングもかなり豪華なのでそれだけで見応えがあった。
ロバート・ダウニーJrの政治家ストローズ役はいつもの役柄から一変、あの時代の雰囲気たっぷりでさすがの演技でしたわ。
話の中に広島や長崎のワードが出て来ると、つい日本人なら神経質に構えてしまうと思うけど、映像としては残念ながら全く出ない。
この流れでは本当の原爆の恐ろしさ、重大さはアメリカ人に伝わらないと思う。
それでも、国に利用されたオッピーの悲しい末路は感じ取れるので、べつの話として観るのは悪くないかも。
トータル的には迫力満点の映像、サウンド(ちょっと耳につくけど)を堪能できるので、オスカー受賞作として一見の価値はあります。
