ほぼ館内は男性でした。
テーマがプロレスともなるとそうでしょうな。
私はハリス・ディキンソン目当てだけど、実話であるフォン・エリック・ファミリーのことをもっと知りたくなっての鑑賞です。
まずキャストの肉体改造。
特に長男ケビン役のザック・エフロンがもうムキムキ過ぎてびっくり！
いかにも強そうなんですが、心はとてもナイーヴで優しい人。
あの兄弟は大雑把に見えて、全員ハートが繊細なんですね。
そこが見ていてキュンとなる。
ゴッドパパのフリッツ・フォン・エリックがなかなか強引な教育ぶりで存在感半端ないけど、何か問題発生時には兄弟で話し合って解決しろと言うところ。団結力を養う意味でいいんだけど、もっとしっかり手を差し伸べた方が良かったのでは？と思う部分もあった。
特にケヴィンを除く他の兄弟がドラッグ漬けになっているんだから気付かないはずがない。
というより、あの兄弟に小さい頃から肉体強化としてステロイドを与えていたとの噂もあるしね。
格闘シーンは本当に素晴らしくて、まさに楽しい迫力のプロレスショウを見ている感じだった。
これも俳優陣がほぼすべて体当たりで演じているそうですよ。
ザック・エフロン以外はあまり有名な俳優が出ていないものの、パパ役ホルト・マッキャラニーが雰囲気満点で良かったなぁ。(ナチス役なんかも似合いそう)
あと兄弟が挑む、チャンピオンレスラーたちも個性たっぷりでした。
実話だけにどうこう言えませんが、なんだかとても辛いお話。
もっとみんながしあわせになれたんでは無いかと思ってしまう。
三男のケリーが拳銃自殺後に見ている光景、胸が詰まりました。
呪われた一家と言うけど、それは違うと思ったよ。
息子達はみな父親を尊敬し、言われたことは頑張ってやってきた。
きっと認められたかったんでしょう。でもどこか無理があった。
家族はいいものだけど、もっと個人の自由を尊重したいよね。
スポーツ一家だからこその悲劇でした。
