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エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のnaocoのレビュー・感想・評価

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ロマコメとしてのやりとりのファニーさもクィアな雰囲気があるところもよかったが、『獨立時代』という原題を深読みしたくなる。

自分を支配しようとするものからの解放がひとつのモチーフなのかな。それが恋愛関係にある男女間や親子の中で描かれている点はいろいろHOTな『バービー』よりもリベラルで、制作年を考えるとだいぶアバンギャルドなのではないか。

また、当時台北に住んでいた人たちのアイデンティティを「中国人ならわかるはず」というレトリックで表現。“台湾人としてのアイデンティティの目覚め”が最近興味あるテーマでもあるので気になった。このへんもアイロニカルな視点があるのかないのか。
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