YAZ

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版のYAZのレビュー・感想・評価

5.0
エドワード・ヤンの観る

90年代台北舞台の10人の
若者達の群像劇

10人の内の2人をピック
アップしての会話劇でこの人
とこの人の関係が中心とかで
ない一種のカオス状態

邦題と原題と英題が総て違う。
カオスという意味では英題だし皆が自我
強めなのでそう意味では原題かな~
邦題は恐るべき的外れのように思える

相関図が必要(パンフに有った)なぐらい
の関係だけど〇〇と〇〇はどういう間柄
とかこの人誰だっけとか途中からあまり
関係ないのではと思う。
10人が一つの人格では

21世紀に突入してイロイロな意味で生
活が変わる前のカオス状態を何とか生き
抜こうと必死で悲痛な若者達の映画であ
りそんな時代を切り取った映画では

場所は違うけどこの時代の空気は体感し
てるのでどこか懐かしさもアリで

終盤に向けて夜間シーンが増える。以前
に観た数本のヤン映画でも夜間シーンは
印象に残るけど夜間(顔が見えない)にな
ると彼ら彼女らの自我が薄めになるのは
分かるかも。顔を見て伝えたい時もある
けど顔が見えないこそという時もです

ラストシーンも良いけれど顔を見えない
を文字通り使った幸福なエピソードが
一番好きかもしれない

昨日観ましたけど既にまた観たいなと
強くとても強く思っております
YAZ

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