超空間コベ

理想郷の超空間コベのレビュー・感想・評価

理想郷(2022年製作の映画)
4.0
おっ?ジャン・レノ、えらい肥え様じゃねぇか…!
刮目せよ!コレが、“レノ・アプローチ”だッ!!
(違)

意味不明な戯言をほざく余所者のフランス野郎に、
俺達モーガン・ブラザーズ(笑)が、
田舎の流儀ってヤツを、篤と叩き込んでやるぜ!
その身に掛かる惨劇をもってな…!☆

俺達最強のバッテリーが、ヤツの“科学ノーホー”とやらを
完膚なきまでに滅殺だッ!
フランス訛りの余所者に、鉛をブチ込んでやったぜヘイ!!♪

カメラ?隠し撮り?
そんなモン、俺達が恐れるとでも思ってんのか?
組み伏せてタップリと凌辱してやるぜ!?
冒頭シーンでの、野生の馬の様に…!

酒までゴチってもらって、ありがとよ♪
それも、あんなじっくりと長回しで…。ククク

俺達の信じる科学……それは、“風力発電”!
そして、それがもたらす“カネ”のみッ!!
ココはてめぇの故郷なんかじゃねぇ。俺達のシマだ!

俺達のシマで好き勝手しようなんざ輩は、
警察にも相手されねぇまま、古民家の様にただ
朽ち果ててゆく宿命(さだめ)よ…!なぁオイ?
―――フハハハハハハ!!


本作を観て思い出したのは、ジョン・ヴォイトと
バート・レイノルズ出演の『脱出』(1972)だった。
…そう、
「田舎に来たら、オッサン達にレイプ(オカマ)されました」
のアレである。
それ以外の作品は、脳内から完全に一掃された。☆

ビキビキボディの兄!ハゲなライフル魔の弟!
かつてはビックリする程の美少年だったが、
女どもは皆恐れをなして寄り付かなかったらしい。

だが、この土地で約50年間も貫いてきた童貞キャリアに
ようやく終止符を打つ時が来たのだ。
主人公を捻じ伏せ、征服する事によってな…!♪

…俺達が悪いヤツだと?
「犬好きに悪い人間は居ない」
って知ってるか?
シェパードのティタンだけは分かってくれてる様だぜ。
よしよし、賢いヤツだな~お前は♪

―――おい、テメェら!
俺達兄弟の勇姿を心ゆくまで堪能してぇなら、
その前に『脱出』で予習しといた方がイイぜ!
『わらの犬』だァ??んなモン、アトじゃアト!!☆
(笑)
超空間コベ

超空間コベ