Taka

理想郷のTakaのレビュー・感想・評価

理想郷(2022年製作の映画)
4.0
2023年16作目

 メタフォリカルなレビューなのでスルーしてください!

 自分の身の回りの風刺かと思うほどにわかりみが深かった。学問は己の小ささを知るためのものであって,ひとを驕り高ぶらせるためのものではないと東大王の大津くんが言っていたけれど,僕もその通りだと思う。組織運営に際して,その組織が業務とする事柄を神格化し,他の価値観を蔑むことは"効率的"だと思う。もしその組織内で一生が完結するのならそれでも"幸せ"だろう。でも一度外に出たら自分の惨めさ,小ささを知ることになる。そうならないようにする唯一の解決策こそが学びだと思う。社会的な流れにも, 自然発生的な流れにも流されないように。だからこそ自分は常に学問を続けようと思う。世界の広さと相対的な自分の小ささを自覚し,調子に乗らず,ひとに何かを与えられる人間でありたいと思った。
Taka

Taka