Taka

母と暮せばのTakaのレビュー・感想・評価

母と暮せば(2015年製作の映画)
4.0
2023年12作目

「アメリカはこんないい音楽を創るのに、あんなにむごい原爆も作る。」

 一青窈のハナミズキを想った。一瞬にして未来を奪われたひとびとに、それぞれの計り知れない無念があっただろうな。いのちを奪われた先人達は、遺された愛するひとに、どうぞゆきなさいと言ってくれているのかな。コウジも、ノブコさんも、マチコさんも現代人よりずっとずっと互いを思い遣っていて、ずっとずっと豊かだなと思った。最後まで素敵なひと達だった。

 センソーという題に対して忌避反応を示すのではなく、自分事として、いつか子どもに継いでいけるひとでありたいな。本当に恩師に感謝。歴史を学ばないとなと思った。勉強しよ。後もう少しで80年か。ついこないだ祖母に当時の話をしてもらったけど、聞いておいて良かった。

 お兄さんがノブコさんの夢枕に立つシーンがすごくおどろおどろしくて、なんとなく夢枕に立つというときれいな姿で笑いかけるようなイメージでいたから、余計記憶に残った。
 また、本田望結ちゃんが演じてた子が、お父さんの安否を聞きに行くシーンが心に残った。みんな子どもすらも傷みを抱えていたんだという実感を持った。
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