ぴぴを

ストールンプリンセス キーウの王女とルスランのぴぴをのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

私の大好きな英語の先生がウクライナ出身なので、このたびの侵攻・戦争には強く心を痛めていた1人です。

先生とは自国のアニメ産業とか話したことがなかったけど、先生と出会わなかったらこの作品に興味を持つこともなかったかも。

お話は色んなおとぎばなしのエッセンスを混ぜ込みつつシンプル王道なファンタジーものに仕上がっていた。

ルスランの声優はアイドルの方?だったんですね。声優はプロを起用して欲しい派なので手放しにめちゃくちゃ演技良かった!とは思わないけど、ぜんぜん下手くそじゃなくて自然だったと思います。

ブレないルスランとミラが良かったなー。わがままではなく自分の理想を追うプリンセス、理屈抜きに好きな女の子を死んでも守るってヒーロー、みんな好きに決まってんじゃんね。

冒頭ミラが結婚なんてイヤ!と反発していたのは良い意味で今風だなーと観ていたのですが、最後はルスランに結婚して!と申し込んでいたのも、素直にこれはこれで良いよね、と思った。

近ごろ世の中ではジェンダーとか結婚するとかしないとか色んな価値観に溢れているから、今までの「王子様と結婚して末永く幸せに暮らしました」的なステレオタイプなプリンセスが逆に珍しくなってる気がしてて。

個人的には恋しないプリンセスがいても良いし、冒険したいプリンセスだってもちろん良いし、王子様と結婚して幸せに暮らすプリンセスがいてもいいなあと思ってたから、ミラはルスランと結婚したかったんだね、結ばれて良かったねと思った。

エンディング、ミラがルスランの手綱握ってる感が垣間見えて微笑ましかった。笑

クラウドファンディングを経てこうして遠い国の素敵な作品に触れることができてありがたい。(斎藤工さんのお名前もありましたね…本当に映像への愛が深い方だと感じた。)
日本での上映を目指して奔走してくださった皆様に改めて感謝します。

そして世界が平和でみんな仲良くなりますように🕊強く願っています。
ぴぴを

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