すいかめ

こんにちは、母さんのすいかめのレビュー・感想・評価

こんにちは、母さん(2023年製作の映画)
2.0
山田洋次はもう現代劇を作るのはやめた方がいいと思う。
昭和からアップデートできていない感覚のまま令和の人々を描いているので違和感しかない。
女性部下に気軽にボディータッチする男性上司、リアカーを引きながらラッパを吹く豆腐屋、「あら~かしら?」なんて言葉使いをする若い女性。いつの時代の話だこれ。

戦争の話が途中で差し込まれるが描き方が適当過ぎて、未来を見ようとせず昔話しかできない年寄の哀れみしか感じない。本当に戦争のメッセージを込めたいなら、もっと真摯に描くべき。

新しさだけが良いとは思わないし、円熟した経験だからこそ作れるものはあるはず。実際、最近の山田洋次作品でも時代劇は面白い。
今作は現代劇であるのに、昔とった杵柄を大雑把に使っただけで何の挑戦もしておらず、映画監督としての誇りはないのかなと思った。
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