2024年 20本目
3部作の正当な続編であるが故に、これまで一貫していた「人間と猿の共存」というテーマが薄れてしまっていることがとても残念。一応「共存」という軸はあるように捉えることもできるけど、今回は猿VS猿が中心であって、人間はいなくても成り立ってしまう脚本でがっかりした。
シーザー三部作が個人的に超好きで、その理由は「支配する側」の人間と「支配される側」の猿という構図（＝今の世の中と同じ）があったから。それが逆転していた1968年版はそこまで好きじゃない。猿が虐げられていて、それに疑問を呈する方が映画としてとても面白いと思う。だって、猿が人間を支配してて、結果として人間が支配者側に取って代わるストーリー、誰が見たい？
うーん、残念ながら今作は、人間側にも猿側にもあまり共感できず好感も覚えず。キーパーソンであるはずのメイは、次回作から本腰入れ出すのかな。とっても可愛い女優さんだったから、続きは見たい。
予告で「ワンダーホーデーイ！」と言いまくっていた今作のヴィラン、プロキシマス・シーザーにも、イマイチ乗り切れず。これまで築き上げたシーザーの遺産が…。
とにかく、次回作は確定してそうだし、海外評価もまずまずらしいから、今後のストーリー展開に期待。
