NaokiAburatani

猿の惑星/キングダムのNaokiAburataniのレビュー・感想・評価

猿の惑星/キングダム(2024年製作の映画)
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あ、あれ?これコンゴジでも観たな‥というのが観てる途中で感じた感想。
原題の「THE KINGDOM OF THE PLANET OF THE APES」を観て率直に「な、長い‥そしてOFが2つある‥」などとしょうもないことを考えてしまった。

良く言えば、自分が中高校生くらいの時に観たらもっと楽しめたであろうアドベンチャー映画。喋っている英単語が比較的簡単で聞き取りやすいためリスニング教材にも向いてる気がする。いや、面白かったんですけどね。
逆に今作の話において今まで散々擦られてきた猿の惑星でやる必要が果たしてあったのかは少し疑問。

冒頭のイーグル族の暮らしの描写は観ていて楽しかった。ああいう空想上の異国?の生活様式はテンション上がる。

結局今作のプロキシマスの最終目標はどこにあり、彼はどこまで世界を見通していたのだろうか。絶対君主として君臨できていたのだから、現体制の維持に努めようとは思えないもんなのだろうか。安寧よりさらなる力=進化を求めてしまうのは権力者の性で、彼の言うその進化の行き着く先というのは、何だったのだろうか等疑問は尽きない。こんなこと言うと石川賢作品のように聞こえてくるが、結局知性を獲得したら猿も人間もやってることが同じというのが最高に皮肉。
猿と人間の共存は可能なのか、という前3部作で散々議論された内容で今後もまた展開していくのは、流石にくどく感じてしまうのだが、シェルターにまだ結構な数の人類が生き延びており、これから反撃に転じるの満々な雰囲気を見るに「これゲッターロボじゃん!」なんてことを思ってしまったのだった。

目は口ほどに物を言うとはよく言ったもので、知性というものは目に宿るし、相手に親しみを持てるかどうかの重要なファクターなんだな、と登場人‥いや猿物たちを観て思ったのも束の間プロキシマスの目をアップで見て「こ、怖ぇ〜!」となり、狂気も同様であると学んだ。

どうしてもノアに感情移入するためメイの行動が徹頭徹尾酷いものに思え、同族殺しにはノア達でなくとも流石にドン引き。後、別れ際の後ろ手‥その辺は今後の展開次第で解消されるんだろうか。やはり人間は愚か‥(以下略)

今作からの主人公ノアがその名の通り、あらゆる種族を救う方舟となるかどうかは見届けていきたいと思う。
後、森の賢人ことオランウータンのラカが作中で一番良いキャラしてたから続編での復活も期待したい。絶対最後に助けに来てくれると思ったのに‥
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