ブタブタ

殺しを呼ぶ卵 最長版のブタブタのレビュー・感想・評価

殺しを呼ぶ卵 最長版(1968年製作の映画)
4.0
꒰ঌ( •ɞ•)໒꒱ 映画史上唯一の養鶏サスペンス໒꒱·̩͙
🧑🏼《社長》~👩🏻‍🦰《社長夫人》~👧🏼《夫人の姪》~🐣《細胞分裂》~🤪《研究者》~😡《労働者》~🤑《資本主義》~😍《愛欲》~😎《陰謀》~😁《猟奇》~🤮《突然変異》
コケー!コッコッコッ、コケー!((ε( ° Θ ° )з))

面白かった!🐤🐦🐣🐔

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♪バッバッドュル~ディリディリッドュルルルル~バランビリバランビリッフ━━━━♪♪🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒⸒🐥⸒
と予告でも流れる、やけにファンキーなテーマソングがイカす🐣🐥🐔🍗

『情無用のジャンゴ』は《マカロニ・ウェスタンの極北》《残虐ウェスタンの傑作》と云われこの一本で〝残酷映画の鬼才〟となったジュリオ・クエスティ監督第二弾 !今度は『情無用のタマゴ』🥚!
《マカロニ・コケコッコー・残酷スリラー》
【最長版】の燃え上がる事故車と死んでる男と血塗れで歩く女ってビジュアルが最高🐤🐦

大手養鶏会社の逆玉社長マルコ、しかし経営も財産も実権は全て社長夫人アンナに握られており尻にひかれる日々。
しかし裏では妻アンナの姪ガブリと不倫関係にあり更には鬱屈した毎日の憂さを晴らすかのようにホテルに別宅を借りて娼婦達と異常なSMプレイに興じる日々。
そしてガブリと共謀しアンナを殺害し会社も財産も全てを手に入れようと画策するが…‪⸜‪‪‪‪🐣⸝‬‪‪

サブリミナル効果を思わせる編集と早いカットバック、実験的映像のモンタージュにフラッシュバック、アヴァンギャルド映像で送る白昼夢の様な実験的シュルレアリスム・ジャッロ・ムーヴィー🐤

前半の変態・猟奇描写は乱歩の『D坂の殺人事件』を思わせ後半の殺人・サスペンスはコレまた乱歩の『十字路』といった複雑な愛憎劇を思わせる🐔

牧畜犬の黒ワンコが可愛い🐕‍🦺🐾(だがしかし…)

この映画が1968年という『激動の時代』に撮られた事は世界中でカウンターカルチャーやアングラ、エキセントリックな芸術運動が花開き、規制の価値観の破壊と革命・ムーヴメント、それらの前衛運動と無関係なわけはないと思う🐣ピヨ

マルコもその末端である食肉業界《養鶏協会》は遺伝子組換えという生命倫理に土足に踏み込み大量生産・大量消費、【生産性】が何より最優先の資本主義ファシスト達であり其の邪悪な際限のない営利主義はグロテスクなミュータントを生み出すᔐ⟅ˑⷴ𖢣ˑⷴ⟆ᔑグログロ

遺伝子組換えで生まれた《畸型鶏》のくだりは不気味且つ爆笑だった。
楳図かずお『14歳』の人造チキンを思わせる、
初めから頭も翼も羽毛もないXmasで出す七面鳥の丸焼きみたいな状態のミュータント鶏がどんどん生まれてくる。
餌なしで急成長し脚だけ生えてる肉塊のミュータント鶏。
アンナも研究者も「加工が省ける」って大喜び(こいつら狂ってる・(笑))
ミュータント鶏は脚だけなので消費者の元へ自分で歩いて行くので輸送費も節約‼️

マルコの前にいつも唐突に現れる謎のお友達ルイジは記憶喪失で(何で?)マルコに助けを求めつつゲイ臭を漂わす🐓🐓

アンナ役のジーナ・ロロブリジーダ、ガブリ役のエヴァ・オーリン、この超美人二人による60年代ファッションとこの時代特有の濃いメイク。
本当にバービー人形かファッション誌のグラビアが3D化して動いて芝居をしてるかの様🐥⸒

クエスティ監督作品(長編映画)は『情無用のジャンゴ』『殺しを呼ぶ卵』『arcana(未)』の3本のみ🥚
後はテレビで活躍したらしく、クエスティ監督は作家性の強いクリエイターというよりも職人監督なのだと思う。
『情無用のジャンゴ』が大当たりしたせいで『残酷映画の鬼才』になってしまった所などルチオ・フルチに何か似てる。
パンフレットには『レポマン』のアレックス・コックス監督が『情無用のジャンゴ』のリメイクしようとしてた話し等のくだりもちょっとだけ載ってた。

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ジャームッシュ『デットマン』は『情無用のジャンゴ』のほぼそのまんまだとか、それとホドロフスキー『エル・トポ』もそっくりな構図が多々あり影響を与えてる事は確か。
そして『JOJO第七部』 は『デッドマン』の解体と再構成とも言えるくらい色んな所をデッドマンから「引用」(飽くまで引用)してるので詰まり、クエスティ監督が『情無用のジャンゴ』を撮ってなかったら『エル・トポ』も『デッドマン』も『JOJO第七部』もなかった?!
🐣ピヨ

今は亡き映画秘宝のdevilspressにはボンクラ映画好きの色んなボンクラ記事が毎月載っててアレックス・コックス監督による『情無用のジャンゴ』リメイクやら其れが頓挫して企画はWSバロウズの前衛実験ウェスタン小説『デッドロード』の映画化に移ったとか嘘か本当か分からない記事が確か載ってた🐣

グァダニーノ監督がバロウズの『おかま【クィーア】』を映画化するとのニュースもありアレックス・コックス監督は『マッド・ゴッド』に出るのもいいけど『情無用のジャンゴ』リメイクやバロウズの『デッドロード』映画化などもし実現したらいいな〜とか思うのでした🐣

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其れから本作も例の鑑賞マナーの悪い単館系シアターで見たのですが今回は後ろでいつまでもワシャワシャ身体揺すってるおっさんが居たりして二回くらい席の位置変えて漸くちゃんと鑑賞出来た。
出来ればもうこの映画館行きたくないなー🐥
ブタブタ

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