柊

薔薇の名前の柊のレビュー・感想・評価

薔薇の名前(1986年製作の映画)
4.5
凄く重厚。見応え抜群。触れてはいけない禁断の書とは?図書館員必見の映画。
それにしても聖職者の俗物感には呆れるなぁ。戒律が厳しければ厳しいほど人間は歪んでいく。故に聖職者の悪事は昔から無くならない。
若き日のクリスチャン・スレーターが初々しいけど、彼もまた人間の欲望には勝てないのだ。同じ神に仕える身でありながら異端だ何だと相手を責めるのは、八百万の神々を良しとする私には何だかなぁです。だから世界の紛争の半分は宗教が原因なのだよ。愚かだ。
だから禁断の書を知った時には…ですな。

今はなき、新宿シネマスクエアで鑑賞。
柊