映画ネズミ

北⾵だったり、太陽だったりの映画ネズミのレビュー・感想・評価

3.7
向いている人:
① 日常系作品が好きな人
② 最近、会っていないお友達がいる人

 チネマット試写会で鑑賞。35分の短編でとても見やすいです。

 かつて漫才コンビを組んでいた青年が、マネージャーと共に、事件を起こして現在刑務所に収監中の元相方に結婚の報告に行くというストーリー。

 基本的に「日常系」はあまり好きではないのですが、本作は良かったです。

 冒頭、ティッシュを吹いて飛ばすシーンから始まる意外性笑

 その後も、コンタクトを片方だけなくしてしまったり、なぜか車に相乗りしようとする女性がいたり…。「どこに連れていかれるんだ?」という展開の連続なのですが、1ネタで引っ張らず、サクサク進んでいた印象でした。

 他方、漫才コンビ時代のギラギラした日々も回想で挿入されます。

 16mmフィルムで撮影されたゆえのソフトな色調が、過ぎ去った楽しい日々への郷愁を掻き立てます。

 面会室のシーンのおかしな空気感も絶妙でした笑

 「結婚報告」を主軸にするストーリー。座談会によると、監督ご自身の経験が反映されているとのことで、とても素敵だなと思いました。

 あと、待合室で一緒になる女の子2人の変顔…1人は上手で、1人は一生懸命上手にやろうとしている姿、どちらもいじらしくて可愛かったです! ポスターにはないですが、ちゃんと「かわいい」要素もあります!
映画ネズミ

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