映画ネズミ

白獣の映画ネズミのレビュー・感想・評価

白獣(2021年製作の映画)
3.7
向いている人:
① 映画『レヴェナント』、ドラマ『精霊の守り人』が好きな人
② 厳しい環境でのサバイバルを題材にした映画が好きな人

 明けましておめでとうございます。

 今年も映画ネズミをよろしくお願いします。

 新年1本目のレビューは、チネマット試写会で鑑賞した作品です。凄い映画でした……。

 伝説の戦士カサは、新天地を目指す旅の一行と行動を共にする。だが、カサと敵対する狙撃者リョクが彼を追っていた……というお話。

 全編雪山・雪原撮影の映像が凄いです。

 視界が悪く、相手が見えづらい状況での狙撃バトルは見ごたえ十分!

 しかも白獣の伝説が絡む幻想的な世界も想像をかき立てます。

 低予算でも知恵と工夫で独創的な作品ができるのだと実感しました。

 厳しい環境を生き抜く人々の姿は、映画『レヴェナント』を連想しますし、和製ファンタジーという意味では『精霊の守り人』っぽさもあって、好きな作品でした。ファンタジーものを、邦画で説得力ある形で描くことができただけでも凄いと思います。出てくる人の荒くれ感も素晴らしい!

 山の上から見える風景の圧倒的な美しさに息をのみました。

 スリムな物語、シャープな映像ながら、ディープな作品世界を味わえるゴージャスな80分。見ると極寒の地にいるように思える体感型映画です。大画面で見たいので、拡大公開をお願いします!

最後に1つだけ。
 「黄金の銃を持つ男」って、007かよ!と思いましたが笑
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