セージ

離ればなれになってものセージのレビュー・感想・評価

離ればなれになっても(2020年製作の映画)
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原題知らんけど「離ればなれになっても」で、この感じの予告みたいな重めの題材をイタリア映画で~?イタリア映画知らんけど、なんか陽気な感じなんでしょ~?

めちゃくちゃ好みな映画だった。予告とタイトルから受けるイメージが『恋愛』だったせいで、私にとって落ち着く受け取り方をするのに時間がかかった。

人生を振り返るように物語は始まり、幼馴染4人組の人生を見ていくことになる。キャラクター達が観客に目線を合わせ語りかけるシーンがあり、舞台を見るような不思議な感じがある。
そういえば映画と舞台では、映画の方がその世界として作り込まれている・成り立っているような気がするのに、舞台の方がキャラクターの臨場感が強いように感じる。生き生きしているというか……生の役者がいるから、ではなくて今回のような見せ方でも。
それぞれの生き方、人生を隣で見るような感覚があり友人のように一喜一憂させられた。唐突な『教え』パートやご都合主義な展開も、人生ってそんな感じだよなとむしろ自然だ。

結局陽キャが作った映画だったよねーと一緒に見た友人と笑いあったが、日が経ち日常のなかで無意識に反芻して、記録するにあたり原題を調べて腑に落ちた。
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