ボイリング・ポイント／沸騰のセージのレビュー・感想・評価

飲食店の悪いところを煮詰めに煮詰めた映画。アンチ飲食店映画。飲食業従事者はPTSD注意。ワンカットで集中力を切らせずに沸点を続け、脳ミソが空焚きになるまで見せられる、見てしまう映像。めちゃくちゃ褒めてるんですよ？すごく良かった。飲食業の内側の解像度が高過ぎる。

１番怖いのは「かなりリアル」である事実。真面目にやればやるほどキッチンはキツい。評価が上がるほどホールも難しく、お客さんの期待値は上がっていく。瞬間芸術で常に感動させ続けなければならない世界に挑戦することは無謀なのだ。