ムック829

オットーという男のムック829のレビュー・感想・評価

オットーという男(2022年製作の映画)
4.3
幸せなひとりぼっちのリメイク。

良かった、泣いた!ストーリーはリメイク元をほぼ踏襲していて、元ネタの素晴らしさを再認識しましたね。
そして新旧どちらにも良いところがあるのですが、個人的にはこちらの方が好きかなと。

なにせオットーの向かいに越して来た一家の奥さん、マリソルが魅力的すぎたんですよね。
頑固物のオットーに対して一歩も引かず、常に明るく笑顔で接する人の良さが最高。
またオットーを心配して涙ながらに説教したりと、行動1つ1つにキュンとして胸を打たれました。

リメイク元と比べて回想シーンが短くなり、その分現在のストーリーが長くなっているのもポイント。
だからマリソルとの絡みも一層濃厚になり、そのせいでラストシーンが余計泣けるんですよね。

たとえお節介だとしても、構ってくれる人がいるのは有り難いことなのかな。
そして正しい行いはきっと誰かが見てくれている、そう思わせてくれる温かい映画でした。
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