にょこ

オットーという男のにょこのネタバレレビュー・内容・結末

オットーという男(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

あったかいお話。面白かったです。
新年1発目に良い映画を選べました。

自殺を選んでいるのに、決して暗く重たくならず(地域住民が明るいことと、オットーも死にたがりなわけでもない)けれど妻を失った悲しみはちゃんとこちらに伝わってきます。

マリソルのように明るく距離を詰めていけるような人には中々なれませんが、私の周りにも1人で住んでいるご老人が多いので、改めて気をつけようと思いました。


地域で結束するとか、町内会だとか、今だと鬱陶しい・面倒と思われる事が実は大事だったりすると言うことを思い出させてくれました。
子供の世話はみんなで見られるし、老人も孤独にはならないってのは大きい。

人が困ってもまずスマホを向ける世代が主役の世の中ですから、さぞオットーのような人には生きづらかろうと思いますが、心を開いて上手く調和していくラストには観ているこちらまで、地域の一員になりたいような気持ちにさせられました。

この映画はスウェーデン版のリメイクなんですね、そちらも観て見ないと!
にょこ

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