矢吹健を称える会

私はヴァネッサ・ギーエンの矢吹健を称える会のレビュー・感想・評価

私はヴァネッサ・ギーエン(2022年製作の映画)
1.6
 アメリカ陸軍に勤めていたヴァネッサ・ギーエンさんが同僚に殺され、そのご家族が立ち上がる。弁護士や政治家も同調する。それはよくわかる。しかし、なぜか皆さんが挑むのは、軍内部での性的ハラスメントをやめさせる法案?の成立なのだそうだ。
 これが解せない。「(ヴァネッサ・ギーエンのような)犠牲者を減らすために」というようなことを家族は言うのだが、軍内部のセクハラと、殺人事件そのものには、この映画を見るかぎり因果関係はほとんどない。だから――極端な話――憂さ晴らしをしようとしているだけに見える。いや、それも人間の自然な感情には違いないが、美談ぽく見せるのは違うだろう。

 それはそうと、関係者のひとりであるCecily Aguilarさん(結局有罪になったそうだ)は、Instagramのアカウントが残っており、それを見て「すごい時代になったなあ」と思った。誰かに頼まれたわけでもないだろうに、顔写真めっちゃあげとる。そして事件後についた、悪意のこもったリプライも全部みられる。