このレビューはネタバレを含みます
ハイダルとムムターズ、もし二人だけで家族を築けたら絶対上手く行ってただろうに…。と、最後の回想シーンに出てきたお見合いの後にムムターズを訪ねて行って「先に結婚の意思を確かめたい」って一連の流れを見て思った。あの家父長制男尊女卑とかいう古くさい価値観の世界で、2人だけの「望む結婚の形」を作れたはずなのに。彼女が死んでもなお、変わらないだろう世界が悲しい。
「逃げ出したい」と言ったムムターズの顔は、付き合いが長いわけじゃない私にも冗談じゃないってわかった。
トランスジェンダーのビバとハイダルの恋愛は、ビバがトランスジェンダーであること以外は普通の不倫って感じだった。不倫パートあってもなくても、この結末になっていたような気がしなくもない。ビバの部屋カッコよかったな。
無音の場面が惹かれる映画だった。人が見つめ合う場面が印象的だった。