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前に「穏やかな死者たち: シャーリイ・ジャクスン・トリビュート」を読んで、以来いつか読みたいなと心のなかで積読にしていた「ずっとお城で暮らしてる」や「くじ」「処刑人」が、ここへ来て一気に読みたくなった>>続きを読む
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マーク・ゲイティス主演の舞台が見られるとあって、前々から楽しみにしていた作品。
演技をする人、舞台を作る人、それらを愛する人全てが見て楽しめる演劇だと感じた。20万人以上が演じている「ハムレット 」>>続きを読む
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なんというか、この映画の評価って「映画の主人公としてのフィリップ」を好きになれるかどうか次第な気がした。
ポーランド人作家レオポルド・ティルマンドの自伝に基づいた映画という時点で、フィリップが生存し>>続きを読む
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最近ドラゴンボールのゲームの実況を見て、ピッコロさんが好きになったので、その活躍を見られる劇場版を見ることに。
正義の反対はまた別の正義、というのをドラゴンボール風にやるとこういう感じになるんだな〜>>続きを読む
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最後の最後、クリスマスに学校に取り残されてしまった3人の物語。料理人、偏屈な先生、嫌われ者の高校生、それぞれみんな「悪いやつじゃないんだけど何かしらのつまづきが生じてるせいで少し捻じれてるところがある>>続きを読む
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イギリス、こういう「高齢者が突然思い立って遠くにいる友達に不便な手法で会いに行く、その道中メディアでバズる」って映画好きなのかな。『君を想い、バスに乗る』を思い出しながら。
このとんでもない旅路によ>>続きを読む
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ゼンデイヤだからこそ説得力ある役だと思った。
最後の試合はかつての男子二人が「あの子と寝たぞ」ってサーブで合図だしてた思い出の伏線回収が起きたんだろうなと解釈してるけど、テニスわからなすぎてその認識>>続きを読む
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親子二人のキャラクターよりも、彼らが道中で会う人たちの方が面白みがあるなと感じた。日本で言うJAFのおばちゃんとか、ドラッグやるカップルとか、謎の緑集団とか…。
実の親子共演かつ実際にあった要素を盛>>続きを読む
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チェーホフは「狩場の悲劇」しか読んだことがないのだけど、ロシア文学に共通してある独特の人生へのクソデカ感情が溢れてるお話だった。その、ロシア人のクソデカ感情をイギリス人が演じてるというのが興味深かった>>続きを読む
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アニャ・テイラー=ジョイがフュリオサと聞いた時はイメージ湧かなかったけど、映画見たら納得した。あと、クリヘムは「本人は至って善性だと思ってる狂った悪役」が上手いなと思った。昔カルト教団の教祖やってた時>>続きを読む
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思ってたより血みどろグロ表現てんこもりって訳じゃなかったので、身構えていたよりは見やすかった。むしろ、「一族のために娘が当主(父親や叔父)との間に子どもをもうける」とか「幽霊族の血で人間がほぼ不死にな>>続きを読む
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アンドリュー・スコットが主演の映画が日本で公開されるなんてサイコー!、という情報しか仕入れずに見たので、(多分)全員死んでそうなファンタジーでびっくりした。なんせ最近のファッションが70-90年代風に>>続きを読む
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もし題名と日本版ポスターだけしか事前に情報がなくてこの映画を観たとしたら、自分はどのタイミングでこれがホロコースト映画だと気付くだろう。冒頭の不穏な音楽と長く感じる暗い画面を抜けた先に見えるのが、あま>>続きを読む
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デンマークとアイスランドの当時の関係、
「北欧の言語はアイスランドを土台にしてるのに、デンマークがアイスランドを支配してた」
「ドイツ発祥のルター派のキリスト教のデンマーク人牧師がアイスランドに行って>>続きを読む
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フランスの司法映画と言えば私の中で『私は確信する』が一番参考になった作品で、今回『落下の解剖学』は『私は〜』で得た気づきを思い出しながら鑑賞した。
「法律は誰かと友達になったら不平等になっちゃうから誰>>続きを読む
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ソ連占領下のエストニアが舞台、しかもセルゲイのモデルになった人の回顧録が元になった作品というのがユニーク。
ストーリーは割と王道な男性同士の悲恋もので、「二人が恋に落ちて少しだけ幸せな時間を過ごして>>続きを読む
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長く瑞々しく創作をし続けるには、美味しいお手軽ご飯をもりもり食べ、お洒落やお化粧をして外出し、社会的役割を担い重用され、それらを実現出来る知性と体力と財力を維持し、何より目の前の刺激を楽しむ心意気が必>>続きを読む
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自分にとってファン・ビンビンって、“レッドカーペットに現れるとてつもない美人”だったので、そんな彼女がオーラを全面的に隠して空港の保安検査場勤務の女性を演じているのがなんか新鮮だった。(それでも隠し切>>続きを読む
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いわゆるオシャレキラキラハイグレード教育な北欧とは真逆の、労働者である男女の恋模様のような人生の交差点。
この作品に高得点つけられる人って、監督のファンか映画通か、この作品を好きでいるのが好きな人な>>続きを読む
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開始1時間くらいほぼ料理するか食べるかしかしてないな…って思ったけど、136分終わってやっぱり9割くらい料理するか食べるかだったな…と。
男女が言い争いをしない系の静かなフランス映画。ドダンとウージ>>続きを読む
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ガッツリとエンドロールから始まるのは興味深かった。
最初に出た「心臓より先に脳が壊れる全ての人へ」って感じの文章も好き。
同じ内容を80分くらいでやってたら評価が多少上がったと思うけど、この尺でこれ>>続きを読む
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なんかアントマン辺りから映像がスターウォーズっぽくなったと思う。
出トムヒの婚約者のあの人が出て来て、めっちゃ生き生きした苦悩のヴィランやっててすごいなーと思った。アメリカではああいう感じでも「謎の>>続きを読む
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ちょうど最近「男二人が木の下で(多分射殺されて)死んでいる」というモチーフの映画を見たばかりだったので(そちらは実際の事件がテーマの同性愛映画「シチリア・サマー」。)、冒頭の原題のパートで女性から白骨>>続きを読む
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先日観た「蜂の王」が1960年代のイタリア。そして本作は1980年代のイタリア。同性愛が故に“教唆罪”で裁判にかけられた「蜂の王」のアルドと、酷い迫害を受けて最後には何者かによって殺された「シチリア・>>続きを読む
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父の死をきっかけに精神的に不安定になってしまったリュカ、長年連れ添った夫を失った母、パリで暮らす画家の兄カンタン、という三人それぞれの物語。
みんな感情の出し方は違って、何とか平気そうな顔をしていても>>続きを読む
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140分という長尺なのに飽きないのが本当にすごい。過去、法廷、現在、更に新聞記者視点という時系列や視点変化が上手いこと機能してたと思う。
もしかしたら、違うタイミングで見たらアルドとエットレにもっと>>続きを読む
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演者はほぼ3人、ステージもほぼ転換なしで進む構造が、当時のドイツの閉塞感を表現してる感じで逆に生々しい。姿が見えない街の雑踏、「水晶の夜」で迫害されるユダヤ人たちの悲鳴や銃声…。想像力を働かせながら見>>続きを読む
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珍しく邦題がいい仕事してる映画。もっとコメディ一辺倒かと思ったけど、女性軽視が当たり前だった時代(そして男性)の愚かさが出ててびっくりした。
この映画を見た後で「主人公たちは女のくせに生意気だった、不>>続きを読む
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好みが分かれそうだけど自分はめちゃめちゃ好き。最初のクリーブの不機嫌な語りから最後まで引き込まれっぱなしだった。
ゴリゴリの犯人捜しミステリーと言うより、ヘアコンテスト内の人間模様を写すヒューマンドラ>>続きを読む
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いわゆる「退屈な日々から抜け出して大自然に飛び込んだら本当の私を見つけたの!」みたいなポップな話とは違った。仕事やメンタルヘルスや人間関係やネットの詐欺など、現代人が生きてる上で抱えやすい問題の蓄積と>>続きを読む
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話は地味と言うか、政治の話なのでそんなに華やかさはないんだけど、それを舞台の見せ方の面白さや演者の演技力で魅せる強さがある。どの分野においても実力者を集めないと出来ない演目だと思った。私は政治学には明>>続きを読む
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「特に根拠なく歪みあってる姉と弟」ということだけど、普通に「出来のいい愛されてる姉の陰で、誕生日に毎年偉人を引き合いに出して“自分の無能さ”を言われ続けてた弟」と「自分の方が出来ると思ってたのにある日>>続きを読む
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舞台袖の緊張感、恋人の不義理を目にして乱れる息遣い、重厚なクラシック音楽……からのガンガンにエレキギター(っぽい音)が効いた現代音楽が鳴り響くOPクレジット、最高。音楽も映像も、今までに観た映画の中で>>続きを読む
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BLを匂わせるブラザーフッド映画かと思ったら、BGMでめっちゃ「愛してる」って言い出してびっくりした。
みなしごで喧嘩っ早い主人公の優等生ケンが飯屋の親友タイの家に居候してて、半グレ(おばあちゃん子>>続きを読む
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ホラーとかエクソシストとかゴシックとかあまり興味がなかったけど、観たらめっちゃ楽しめた。
多分、本作にスプラッタ要素や驚かせ要素を期待してる人は物足りなく感じると思う。でも、この映画は「アモルト神父>>続きを読む
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最近ナチスを扱う映画や本に偶然よく接していたのだけど(「ペルシャン・レッスン」や「HHhH プラハ、1942年」等)まだまだ辛い話出てくるな…。
生き延びるためとは言え、選択肢のない中で将校の気まぐ>>続きを読む