このレビューはネタバレを含みます
日本の第一作目のゴジラが好きなので、世界の救世主的な位置付けのハリウッド版にはどうも違和感を覚える私。
戦後から復興して頑張ってる所に、無慈悲に降りかかる厄災。下から見た時の絶望感。ただの破壊者。しかもゴジラを揺り起こしたのはアメリカという理不尽さ。そうそうこれだよ、と満足。
それに加えて今回は、政府も動かず他国も無視。絶望度が上がってない…？負けるかもしれないってわかってても、少しでも本土にいる日本人達の安全を守りたい、一日でも長く平穏な暮らしを続けて欲しい、先の戦争で戦った人々と同じだとグッときて、元軍人達を絡めたのはとても良かった思う。
対ゴジラの作戦や兵器も良い。ハリウッド版は簡単に核兵器を使うから腹立つし、シンゴジラの作戦はイマイチ…細かい原理はわからないけど、今作の作戦はすんなりと受け入れられた。
あとやっぱり音楽、最高！何ならあの音楽を大音量で聴けただけで満足。
脱出装置あるのが簡単に予想ついちゃうのは何だかなって感じだった。
それと蔵様の演技がちょっと…こんなだった？すんごい台詞が台詞感満載というか、わざとらしいというか、何とも言えないけど違和感あって、登場時間が長いが故に気になってしまった。
そして一緒に観た友人と共通の感想、典子あれ何で生きてた？ぶっ飛ばされてたじゃん、無理あるよね。言い方悪いけど死んだままで良かったじゃん、とそこだけご都合主義ぽくて残念だった。
