kirokuyou

おくりびとのkirokuyouのネタバレレビュー・内容・結末

おくりびと(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

自分が参列したお葬式について子供の頃からの記憶を辿っても、いつもみんな「最期にこんな綺麗にしてもらえて良かったね」って話してたから、綺麗にしてくれた人や式場の方に感謝こそすれ、偏見を持ったことなんてなかった。だから作品内の露骨に差別をする人たちの気持ちが全くわからない。

もし家族があの職に就いたらと考えたら、確かに少し反対するかもしれない。けどそれは、精神的にかなりキツイだろう、365日いつ連絡が来てもおかしくないから心から休めないだろうという心配で。触らないで穢らわしい‼︎なんてなる…?子供も虐められるっていうけど、お母さんが斎場で働いていた友人いるけど、急に仕事行っちゃうっていうのを聞いて大変そうって思っただけで、変に思わなかったよ。

ただ現実、あぁいう差別に遭う人もいるから、こういう映画ができたんだろう。この映画をきっかけに目指す人も増えたと聞いたことがあるから、偏見の目を持つ人を減らすのにだいぶ貢献したんだろうなと感心したし、自分の仕事に誇りを持っている主人公のかっこよさが印象的で、観て良かった。

最後のシーンだけは、問題ありで音信不通な家族がいる身としては、よくあんなに優しく対面できるなと思っちゃった。自分もいざあぁいう場面を迎えたら、優しく見送れるのだろうか…自信ない。
kirokuyou

kirokuyou