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ゴジラ-1.0のlanouvelleluneのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.7
めっちゃニッポン。思うことは色々あるが、それらを含めてニッポン。これで良い、これが良い。
一瞬でも顔にフォーカスを合わせられた役者全員が Kaiju映画☆ という面をしており、それもまた良かった。
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所々で香ばしいゴジラ音楽が聴こえ、笑みが溢れた。それ以外の部分もまさに’00年代以降の邦画といった趣で、それこそ龍馬伝での音色をかすかに思い出させるような、佐藤直紀にお願いしたら少なく見積もっても負けはない(?)ことを思い出させるような、貫禄が滲むまとめ方でしたわ。強引ではと思うシーンも幾つかあったが、その度に「いや、でもジャンル: Kaijuだからこれが正解」と思い直した。
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神木隆之介って、実写でもアニメーションみたい。メイクのせいなのか。顔つきや声色が、良くも悪くもリアルすぎない。なんだか丁寧に作られたアニメーションのような演技だと思った。
純粋な巧さで言えば、自分の目には安藤サクラが頭一つ抜けているように感じられた。終盤、主人公に駆け寄ってパチパチと叩くシーンが頭から離れない。
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ゴジラの唸り声に、'54年のゴジラの声をスピーカーで流して録音したものを使ったと読んで、あの独特の粗さの説明がついた。マリスタで? 70年前の音源を爆裂再生? その反響音がIMAXスクリーンを囲んで降りかかる? 嗚呼ニッポン。
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