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ゴジラ-1.0のsnowwhiteのレビュー・感想・評価

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
3.5
監督インタビューやメイキングとかである程度の前情報ありでの視聴。

先ず驚いたのは神木隆之介さんが何処にいるのか分からなかったこと。映画仲間から彼の演技が良かったと聞いていたのに見当たらず、よくよく見たら初めからいたのが神木君だった。凄く自然で戦後すぐの人になってた。そういう意味では浜辺美波さんもメイクが殆ど分からない程薄くてよかった。

戦争ものなのにメイクばっちりの映画がよくあるけど食べるのに必死で化粧品買う余裕なんてないと思うんだなあ。食べていくために水商売してる役なら分かるけど戦後すぐの主婦はメイクどころではないと思う。美波ちゃん正解!

監督インタビューやメイキングでお金がないからセットを十分には作れなかったと聞いていた。例えば船は前半分だけしか作ってなくて、しかも全ての船を1つのセットで使いまわしていたらしい。撮影の工夫でそうとは思えない出来だった。これは見事であった。

ゴジラが海にいたのも予算の関係らしい。地上にいると沢山セットを作らなければならずそれで海にいることにしたということであった。

私はこの海にいるゴジラに凄く違和感があった。先ず泳ぎ方。顔をつけて背中のとげしか見えないあの泳ぎ方がどうにもチープで変に思えた。ジョーズじゃあるまいしと突っ込みながら観ていた。

ゴジラは両生類なのか?それとも爬虫類?爬虫類は泳げるのか?泳ぐとしたら顔をつけて泳ぐのか?ゴジラが恐竜みたいなものなら哺乳類ではないよね?哺乳類なら顔を上げて泳ぐからあの泳ぎ方は間違いだろうし…。とか疑問がいっぱい湧いてきて泳ぐシーンの度に落ち着けなかった。ジョーズみたいな泳ぎ方が居心地悪くてしょうがなかった。

それから美波ちゃん無敵過ぎ!笑
電車のシーンも他の人は一瞬で滑り落ちたのに彼女だけ座席に張り付いてて落ちないので笑ってしまった。あそこまで持ちこたえられる人はいません。(きっぱり!笑)

神木君を押し退けて救うシーンも、放射能含んだ熱風を浴びて飛ばされたのに生きてるなんてあり得ないです。例え生きてても火傷でボロボロになるはず。絶対死なないスーパーヒーローみたいに不死身で笑ってしまいました。

ゴジラが地上に上がったシーンは上手く出来てましたね。実際に逃げ惑う人(実写)とCGを上手く組み合わせて沢山人がいるように見せるなど随所に工夫があって素晴らしかった。

惜しむらくは地上でのシーンが少な過ぎること。もう少し地上でのシーンが長いともう少し星の数アップしたと思います。最後の闘いは地上で戦って欲しかったです。せめて昔のゴジラぐらいには作れたのじゃないのかなあ?いくら予算が足りないと言っても。

ラストのあの船が集まってくるシーンは『ダンケルク』の真似みたいで…。しかもダンケルクでは集まってきた効果があって感動的なシーンになっていたけど、相手がゴジラなら集まってきても駄目だろうとしか思えないし…。

特攻隊員だった神木君。他の特攻隊員たちは死んだのに自分は生き残って申し訳ないという気持ち、分かるなあと観ていたら、更に驚愕の事実が明らかになってびっくりしました。あそこのストーリーは良かったです!

なのにそうまでして生き残ったのに最後飛行機で突っ込むと言った時には驚きました。戦争終わればもう誰も死んでもいいとは思わない筈。生きるぞって感じの筈。なのに突っ込むの?やっとのことで生き残ったのだから生きたいと願う筈なのになあと思ってました。だからあの落ちは最高でしたね。死ななくてよかった。

いいところもあったけど同じぐらいに雑でチープな所が目について減点も多くこの点数しかつけられなかった。ごめんなさいね。💦🙏
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