ゴジラ-1.0のマカ坊のネタバレレビュー・内容・結末

これは世代的な思い入れの問題かも知れんけど、どうしてもジュラシックパークで最初にブラキオサウルスを見上げるシーンのワクワク感と比べてしまうんよなー。フレーミングとかアスペクト比の関係とかもあるんかも知れんけど、なんかなー…。

海戦シーンは見応えがあったと思う。水飛沫とかCG相当大変やったんやろなぁ。

佐々木蔵之介の芝居が山崎貴ワールドを規定する。それ自体はいつもの調子で好きでも嫌いでもない。そして果たせなかった特攻のやり直し、にはしませんという結末もわかる。
ただドラマの部分で「泣ける」要素あったかなー…いや要素はある。というか要素しかない。から泣けない。

まぁ物語に泣けるかどうかは別に作品の良し悪しに関係ないと思うけど結構ストーリーに感動してる人が多いみたいで個人的には意外に感じた。

伊福部昭の、あのテーマが鳴った瞬間はゴジラに思い入れのない自分でもゾクっとして正直ここが1番よかったかも。同時に「自分はプロパガンダに乗りやすい人間なんや、気をつけよう」と改めて思った。

結局男根主義を美化してるとか色々批判はされてるみたいやけど、そういうこととは別に、自分はやっぱりこの監督とは根本的に何かが合わないのかなと思ったのがエンドロール。

監督・脚本　山崎貴　

画面中央で名前がビタっと止まり、そこでゴジラの鳴き声。ギャオー！

これをやってしまえる自意識に、やっぱりちょっと引いてしまうんよなー…。