このレビューはネタバレを含みます
見終わってすぐもう一度見たくなった。
感想がすごく難しい作品。
息子が教師にいじめられていると思って学校に抗議にくる。対応した教師たちは母親にとっての怪物。
見に覚えのない抗議を母親からされ、校長などからは釈明するなと言われる。
教師にとっての怪物。
教師から友達をいじめてると思われ、クラスメイトからは友達と一緒にいることを止められる。
母親は、父親がいない分真っ当に生きることを強いられる。
湊の怪物。
クラスメイトからはいじめられ、父親からは病気だと叩かれる。そして大好きな友達と過ごすことが難しい。依里にとっての怪物。
いじめとか家庭内暴力とかLGBTとか様々な問題が描かれ、そこに怪物が潜むのだけれど、はたして本当の怪物は?真実はどこにあるのか?
まさしく、怪物だーれだ?
誰の視点から見るかによって、一つのシーンが違う見え方で繰り返される。
そして時間軸を行ったりきたり。
とにかくカッコイイ脚本と演出。
ラスト、エンドロールのなか席を立つ人がいつものようにいました。
ぜひ、坂本龍一の音楽も最後まで堪能してほしいです。