人から語彙力を奪うようなとにかくすごい映画だった。
一人息子を愛するシングルマザー。
生徒思いな新任教師。
色々な悩みに直面している思春期の子供達。
学校を軸に3つの視点からとある出来事を描いている。
この構成力よ…。
何書いてもネタバレになってしまいそう…。
この映画は前情報なしで観て欲しいなー。
何回も何回も繰り返し観てもまた発見がありそう。
脚本の坂元裕二さんが着想のきっかけとなったと仰っていたのが日常の出来事。
「信号待ちをしていて、青になったのに前のトラックが動かない。クラクションを鳴らしてもまだ進まない。ようやく動いたと思ったら、車イスの方が信号を渡り切るのを待っていた」そのクラクションを鳴らしたのを後悔しているとのこと。(パンフレットより、ちょい省略)
自分が知らない間にちょっとしたことでも加害者になっているのではないか？
それが「怪物」だったのかな。とても複雑でもやもやして消化しきれない。
そのグチャっとした気持ちをエンドロールで坂本龍一さんのピアノが浄化してくれました。素晴らしい映画。
