インド映画、久々に本命登場。
ボリウッド映画の文法できちんと作られた娯楽大作のアクション映画です。
TWINさんがついにYRFの映画を買えた、というので胸が熱いです。
過去数年、意欲作に取り組みすぎで低迷気味だったシャー・ルク・カーンの久々のヒット。変わったことはな〜んもしていないものの、メインキャスト4人のスターパワーと確実な演技、磨き抜かれた容姿、破綻のあまりない脚本のおかげで気持ちよく見ることができました。
内容はスパイアクション『Dhoom』および『カランとアルジュン』風味、生物兵器がらみでした。
スパイアクション、ほぼ10年前『タイガー伝説のスパイ』と『エージェント・ヴィノッド 最強のスパイ』を見てから、英語のものはほぼみなくなりました。インドのスパイ映画は、英語圏のものとは違い、正義の味方ぶってもそもそも原因を作ったのはお前の方だろう?という所で見ていて虚しいというストレスがなくて楽な上、アクションも遜色ないからです。ふだん英米のスパイ映画見ている人はパクリが多いとか思うのかしらん?
まあ、でもパクっててもネタもとは多分ワイスピの方が多いと思うし、身体能力とかスタイルはボリウッドの役者さんの方が上なので無問題?
ナショナリズム的な問題も綺麗に脚本でクリアしていたし、良かったなあ。
お約束のパキスタンの女性スパイは、美人でかっこよくてもあまりらしく見えないディーピカーより自然にそう見える上にアクション抜群なカトリーナ方が好みなので、日本未公開のタイガーシリーズの二本目ぜひ公開を。←つーかこれYRFのスパイ映画でいちばんの傑作。高くて買えなかったのは理解できますが・・・
主役のシャー・ルクはもちろん敵役のジョン・エイブラハムを大画面で見られたのと、ディンプルさんのボス役がすごく良かったです。
あと、JOCRの若いメンバーを売れっ子若手俳優のそっくりさんで揃えているの面白かった。一瞬、アーリヤーとアリー・ファザルが居る、こんなちょい役で使って出演料払えるの?と思って、焦ってしまった。
あと、アクションするときに相方とか敵役とすごく息があってるので、アクションシーンで頭の中を「二人で一緒、いつも一緒」という昔読んだ俳句の一句のもじりが駆け巡ってました。
まだまだ現役の二人のカーン、これからも期待してます。