原作からいろいろ削ぎ落としたりしてるけど、ストーリー自体に原作と変化はなく綺麗にまとまってる。
それゆえに思うのが、なんで映画なんだろうってこと。
僕は常々思ってるんですが、ドラマの続編を映画でやるのって、余程のスケールアップが必要だと思うんです。
だってそうでなければ、特番でやればいいじゃないですか。
映画ならではの大スクリーンと音響を活かした迫力あるシーンや、豪華なキャスト陣とか。
そういうのも無く、むしろ原作の細かい描写を削ぎ落としてコンパクトにおさめるのなら、もう少しコンパクトにして2時間の特番や、それが時間的におさまらなくて無理でも、2週にわたってやる特番も最近では珍しくないのに。
なのに映画でやる理由って、おそらく制作側のエゴなんじゃないかなって。
劇場用にグッズが売れるとか、ドラマの延長だから映画が作りやすいとか。
安易にお金儲けできそうな、そんな意図が見え隠れしてしまって、純粋に作品に集中できないんですよね。
と、久能風に書いて見ましたが実際そうで、この作品を特番でやらずに映画にした理由が全然わからなかった。
そのくらいドラマと変わらない、ドラマの地続きにある作品だった。
実際映画の公開前には特番をやってたけれど、まさかの1話をリブートという。
後半はオリジナルの話もやってたけれど、2時間半のうち1時間を1話で使うくらいなら、2時間半まるまる映画の話を特番としてやれば良いのに。
そう考えざるを得なかった。
作品自体は原作でも知ってて、ストーリーも面白いからそれについては全然申し分ないけれど、映画でやる必要性は感じられなかった。
