DJ薄着

マイ・エレメントのDJ薄着のネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

ピクサーで久々にキスシーン見た気がする。

ストーリー的にウェイドはのび太感あった。いつの間にか最新の男性の描き方がのび太になっているな。
最初のトラブルこそウェイドが起こしてるけど、それ以降ウェイドはエンバーに尽くし続け、彼女の仕事について行くため仕事もやめるみたいなの、聖母的な存在に見えて、古い女性の役割が男性に置き換わっただけでは?という気もしてしまった。

エレメントなんだから、性別とかない(あるいはもっとジェンダーレスな)設定にも出来たはずなのに、どうして家族というテーマを選んだんだろう。でもラセター以降のピクサーが、友情ではなく恋愛や、父親を描こうとしてるのが個人的には新鮮で、完璧じゃないかもしれないけどいい挑戦だなって思った。
父親に家継ぎたくないって伝えたときに、父が「私の夢はお前だ」って言ったところよかった。父、そんなことこれまで思って(あるいは気付いて)なさそうだったけど、本心を打ち明けたら相手も変わる可能性がある、というメッセージだと受け取った。
エンバーも、父も、母も映画の中で少しずつ相手とコミュニケーションしながら変わっていった気がするけど、ウェイドは特に変わってない気がする。ずっといい奴。

期待ゼロで見に行ったけど、所々グッと来て泣きそうになる。さすがのピクサーだな〜って思った。キャラクターデザインもよかった。最後のエンドロールの絵本タッチのキャラクターも良かった。

水漏れの原因にエンバーは全然関係ないので、市役所にはもっと頑張ってほしい。

エンバーが癇癪持ちとして描かれていたけど、店に来る客層がひどすぎて笑う。怒って当然だし、むしろ怒ったほうがいいのでは?父よ、もっと客を教育してくれ。