襟

マイ・エレメントの襟のネタバレレビュー・内容・結末

マイ・エレメント(2023年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

炎のエレメント・エンバーが、様々な困難を乗り越え、相反する水のエレメント・ウィードとの恋を成就させる話。

故郷での出産・子育てが危険だと判断したエンバーの父は、家族だけでエレメントシティに移住する。この辺は移民のオマージュかな。

そこでは、水と木と風のエレメントが共存しているが、炎のエレメントはまったく見つからず、拒絶されてしまう。
それでも父は諦めず廃墟を改造して自らの店を開き、繁盛させる。エンバーが成長する頃にはその店を中心としたファイアタウンが形成される。
父はファーストペンギンだったということなのかな?元々炎のエレメントが住んでいたのかはよく分からなかったけど、移民のオマージュだとしたらファイアタウンがあることによって移住が加速したと見るのが正しいか

幼い頃からその店で育ってきたエンバーは父の店を継ぐことが夢。しかし癇癪を起こすという欠点があった。
この辺すごいなと思ったのは、インナーマザーじゃなくてインナーファザーなんだよね

念願叶ってセールを任されるエンバーだったが、癇癪を起こし店の水道管を破壊してしまう。そこで水道管を伝って流れてきた監査官ウィードと出会い、彼を追って初めてのエレメントシティへ。

店の事情を知ったウィードの協力を経て、期日までに街の水漏れを解決できれば店の営業停止はナシにするという約束を取り付ける。
エンバーは人を巻き込む才能を持つウィードの人格を知り、惹かれていく。
マジで突っ込みたいのだが、ここまでで全面的に街のせいなのが許せない、てめぇらが金払って店を修理しろ(勘のいいガキムーブ)

ウィードの記憶を追って、水漏れの原因を突き止めた二人はダムを修理する。互いに協力して困難を乗り越えることで、いい雰囲気になる二人。
ウィードの家にお呼ばれしたことにより、自分の夢は店を継ぐことではないと気がつくエンバー。
普通はさ、コレは自分の夢じゃない!ってことはすぐ気がつくのだけど、コレが自分の夢だ!とはならんのよな。ウィードはエンバーにとって幸せを呼ぶ青い鳥ってことか…(やかましい)

しかし、父の想いを裏切ることは出来ないと悟ったエンバーはウィードにも別れを告げようとする。そんな彼女にウィードは見たがっていた魔法の花を見る機会をプレゼントする。初めて触れ合うことのできた二人。
泣いた。エレメント差別やめろ、子供が花見たがってるでしょうが!!の過去が救われて最高の気分。
コレはお互いを損ないたくないと思いやる心があれば、触っても大丈夫でしたーみたいな解釈で合ってるのか??

愛を伝えに来たウィードを拒絶してしまうエンバー。さらに家族にも許されず、孤独に。
しかもそこでダム決壊、大洪水が起こり、ファイアタウンが水に飲まれていく。
父の大切なブルーファイアを守るため、必死になるエンバーとそれを助けるウィード。温度の高い密室に閉じ込められ、ウィードは蒸発してしまう。
一命を取り留めたエンバーは自分の素直な気持ちを父と母に打ち明け、悲しむ。

詰まっていた煙突のおかげで、水エレメントであるウィードは復活。店は新たな跡取りを見つけ、ファイアタウンに少し他のエレメントが見えるように。
エンバーは新たな夢のためのインターンへと旅立っていく。

ファイアタウンが水に飲まれていくところは相当トラウマだったな
閉じ込められるところ完全にロミオとジュリエットの自害シーン。古のロマンス、まだ行ける

癇癪を水で収めるのかと思いきやそれはしないの、配慮〜〜〜〜って感じ。
水や木ができることの素晴らしさももっとちゃんと入れてくれたらなぁと思いながら見ていた
襟