皮肉にもプロデュースに携わっている清水崇が手がけた『村』シリーズでは描けていなかった領域に同じ村という舞台で踏み込みつつ、編集のテンポも格段に上。こういうホラーが見たかった、こんなホラー見たことなかったの連続。
屋内が怖い前半から中盤でホラーの力点を大きく変え、オープンな空間が普通怖いに後半に流れていくのもいい。あのテンションで普通に町を歩いてるシーンが映画として成立してることが怖い。
些細なところで言うと主人公が車の運転をするシーンが好きで、結構時間も使ってたので後半に活きて欲しかった。
個人的に補助線として置くと面白いのは、シャマランの『ヴィジット』よりもアリ・アスターの『ヘレディタリー』『ミッドサマー』、そして『千と千尋の神隠し』だと思った。