みどり

波紋のみどりのレビュー・感想・評価

波紋(2023年製作の映画)
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耐え続けてきた人がついに耐えきれず、なにかにのめり込む
この映画では宗教だったけれど、他にもなんでも。まわりが見えなくなるくらいののめり込みには注意。これは自分にも特大ブーメラン
宗教に救われてきたというより、逃げることで自分の苦しみと向き合う必要がなくなったから毎日が平和で心が楽だったんだろうな


「夫が癌なんです。」は魔法の言葉
わたしはこんなに大変だけど頑張っている。見てほしい、崇められたいっていう表れ
あの瞬間がいちばん生き生きしているなと思っていたら今度は宗教とは切り離した部分で誰かのために何かしたいと思える、いっそ清々しく笑う帰り道
ひとりで大きな荷物を抱えすぎていたのかも

コロナ禍を経て、人間関係がふるいにかけられ、本当に価値観の合う人だけが残ったことともなんだか重なる

近すぎると苦しくなったり、はたまた離れてみてから生まれる感情もあったり。
自分の弱い部分を共有し合える相手とはなんだかんだと続いていく気がしていて
だから水木さんとの関わりはこれからも続きそう。少しは肩の力を抜きながら
みどり

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