声を出してもどうにもならないから
ある日ふと話すことを諦めて
エイダの気持ちはすべてピアノにのせる
父から決められた相手との結婚とはいえ
夫はピアノを海岸に置き去りにしたり、知らぬ間に土地と交換したり。
ピアノのところへ行きたいと強引に。
先住民との通訳をしているベインズに
海岸へ案内してもらった日から彼はエイダのことが頭から離れない
今までずっと、ピアノとエイダは同じでなくてはならないものだったのに
ラストは解放なのかな
自分の力で抜け出た力強さを感じた
生きたい。って気持ちが溢れていて。
正直ベインズに惹かれる理由が全く分からないのだけど、容姿だけを好んでいるような夫と
不純なはじまりとはいえ、自分の分身=ピアノも含めて大事にしてくれるベインズを比べたら意志をもってこの人だと選べる力はかっこいいのかも。
途中の思いもよらない展開とラストには驚き、ピアノの音、波の音、壮大な自然の中での出来事はしばらく焼き付いて離れない気がする
邦題が露骨でいかにも…という感じなので原題のほうが良いです